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Monday, May 29, 2006

パウロ・ワンチョペ

 ハンターのような嗅覚(きゅうかく)と動物的な勘を併せ持ち、どんな体勢からでもゴールをねらうストライカー。“コスタリカ史上最高の点取り屋”と呼ばれているのが、パウロ・ワンチョペである。2005年10月には、コスタリカ代表の最多得点記録(43得点)を塗り替え、エースと呼ぶにふさわしい存在感を示している。
 ドイツワールドカップ予選では8試合で3得点をマーク。驚異的な身体能力からなるプレーは円熟味を増している。コスタリカにはデポルティーボ・サプリサのサボリオやセンテーノなど、生きのいいアタッカーがそろっているが、経験、安定感でワンチョペをしのぐものは見当たらない。
 エレディアノという小さなクラブでキャリアの第一歩を記したワンチョペだったが、最初から順調な道のりを歩んできたわけではない。ステップアップを目指し、いくつかのクラブのテストを受けるも、芳しい結果は得られず。サッカーをあきらめて、バスケットの道に進もうと考えたほどだった。しかし、腐らずに1年半プレーした結果、プレミアリーグのダービー・カウンティに移籍を果たす。これがキャリアの分岐点になった。開幕戦でマンチェスター・U(ウェイン・ルーニー)を相手にゴールを決めたのである。
 ダービーで3シーズンプレーしたあと、350万ポンド(当時:約5億7000万円)の移籍金でウェストハムに加入。キャリアのピークを刻むとともに、マンチェスター・C、マラガでプレーし、コスタリカ人としては異例のサクセスストーリーを歩んで行く。
 以降、カタールのアル・ガラファを経て、現在は古巣のエレディアノに在籍している。この移籍はキャリアの幕引きを考えてのものと言っていいだろう。ワンチョペはドイツワールドカップ後の代表引退を発表しているのだ。コスタリカが生んだ偉大なゴールハンターが代表のユニフォームを着るのは、今回が最後である。
 ワールドカップには日韓大会に続いて2度目の出場になる。前回はブラジル、トルコの強豪と同じ組に入り、予選リーグ突破はならなかった。今回はドイツ、ポーランド、エクアドルとの対戦が待っているが、恐れるに足らずである。コスタリカの野望は、1990年イタリア大会以来のベスト16進出にほかならない。自らの花道を飾るため、ワンチョペのファイナル・バトルが始まる。

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