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Monday, May 29, 2006

ウェイン・ルーニー

 ベテランのような顔付きをしているが、まだ20歳。ずいぶんと長くフットボールシーンの主役を務めているようで、彼がプロのピッチに登場してから4年しかたっていない。 小型戦車のような頑強な肉体を持ち、ゴールへと突進する血気盛んな若者―――ウェイン・ルーニーはサッカーの母国を40年ぶりのワールドカップ優勝に導く活躍が期待されている。
 代表デビューは鮮烈だった。イングランド代表史上、最年少試合出場(17歳111日)、最年少得点記録(17歳317日)を保持。2004年6月に開かれた自身初となるビッグ・コンペティション、EURO(欧州選手権)2004では存分に暴れまわった。丸太のような太ももから繰り出される強烈なシュートを武器に、グループリーグのスイス戦、クロアチア戦と2試合連続2ゴールを挙げる活躍を見せた。 準々決勝で地元のポルトガルに敗れたが、ルーニーはその試合で足を骨折し、前半でピッチから姿を消した。ルーニーが退くまで、ペースは圧倒的にイングランドが握っていた。「ウェインがいれば……」とは多くのイングランドサポーターの思いだ。 当時はわずか18歳。ハイスクールを卒業する年齢の小僧っ子がイングランドの命運を握っていたのである。
 あれから2年。ドイツワールドカップを20歳で迎えるルーニーにとって、今回は空前のチャンスだ。チームメイトにはベッカム、ジェラード、ランパード、テリーなど、人気と実力を兼ね備えた先輩がそろっている。タレントの質で見れば、チーム力はイングランド代表史上最高である。 ワールドカップ予選では7試合に出場して1ゴールも挙げられなかったが、果敢なミドルシュート(それもとびきりパンチの効いたものだ!)は相変わらずで、トップ下でもプレーできる起用さをエリクソン監督に証明した。オーウェンとのコンビは一時、機能しているとは言いがたかったが、それもルーニーが下がり目に位置することで円滑になった。 ルックスは武骨だが、ボールさばきはエレガントで小気味よい。この、ふてぶてしさと繊細さを兼ね備えた若者が爆発すれば、40年ぶりの戴冠(たいかん)も見えてくる。

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